発達障害(ADHD、ASD)グレーゾーンのなな(@777nanadayo777)です。
教習所の実技試験で2回落ちた私ですが、発達障害の人は車の運転が苦手なんじゃないかと思います。
この記事を読んでほしい人
- 発達障害の疑いがあるけどこれから教習所に通う人
- よく分からないけど運転が苦手すぎる人
※もちろん全ての発達障害の人に当てはまるわけではありません。
※専門家ではなく、一当事者の意見です。
目次
実技試験で2回も落ちました
1回目はなぜ落ちたのか忘れましたが、2回目は歩行者の存在に気付かずに進んで落ちました。普通に危なくて最悪です。
運転は、身体と脳みそ全体を使う超ハードな行為だと思います。
発達障害の人は運転が苦手な理由4つ
ここでいう発達障害は、ADHDやASDの人、またはそれらの混合型の人を指します。私は「発達障害はADHDやASDときっぱり分けられるものではない。ほとんどの人が混ざってる」と考えています。
1.身体の使い方が難しいから
車の運転は、運動神経に直結している気がします。ブレーキを踏む、ハンドルを回す、感覚的にスピードを上げるなど「器用な人はノリでいけるけど、不器用な人はマジでわけわからない」みたいな場面が多いです。
発達障害の人(特にASD系)は不器用で身体の動きのぎこちない人が多いです。運動神経に関係のありそうな「運転」は、苦手分野のはず。
2.注意しなければならないトラップが多いから
これはADHD系の人が苦手とする部分です。とにかくトラップが多い!確認しなければいけないことが多い!
信号、標識、歩行者、他の車、地図…一度に複数のことを考える必要があります。
発達障害の人が苦手な「並行作業」です。THE苦手な作業!
何かに集中すると何かが疎かになる「不注意」の人が多いので、あらゆることに気を配るのは結構キツイはず。
特に都会で歩行者の多い道路は危険だと思う。
3.突発的な出来事の連続だから
- 「行けると思ったら信号が変わった」
- 「変な追い越し方をされた」
- 「人が急に飛び出してきた」
- 「道が分からない」
運転はプチパニックの連続です。
発達障害の人(特にASD系)は不測の事態・臨機応変の事態が苦手なはず。
定型発達の人よりも緊急事態の対応力が弱いと思うので、慣れるまではプチパニックまみれになるかも。
4.死角が多く、車を扱わないといけないから
運転していると、どうしても見えない部分がありますよね。後方とか。車の脇とか。
にも関わらず、あの大きな車体を操作しなければなりません。なんという恐怖!
発達障害の人は、道具を扱うのが下手くそな傾向があります。
理由の一つに「道具が自分の延長と思えないから」というのがあるそうです。この説明だとよく分かりませんね。
例えば、定型発達の人は野球のバットを自分の一部のように使いこなすことができます。(個人差はある)
一方、発達障害の人はバットが自分の一部にならないorなるまでに時間がかかるようです。
それと同じく、車も自分の一部として使わなければいけません。難しい。
発達障害の人は運転しなきゃいいの?
個人的にはあまり運転しないほうがいいと思います。自分や同乗者、他人を傷つける可能性がある&お金もかかるので。
ただ、住む場所や職業の関係で運転をしなければいけない人もいますよね。
教習所では
- 自分なりの覚え方をする(走行中に確認する項目の頭文字を頭に入れておくなど)
- 実技では落ちてもいいと割り切る
- 話しやすい指導員さんに質問しまくる
- 寝る前にシミュレーションする
卒業後は
- 運転の上手い人を隣にのせる
- 空いている道路や時間帯を選んで練習する
- 事前に道を調べ、注意スポットを頭に入れておく
当たり前の工夫ですが、何もしないよりはマシです。準備を徹底して、「下手くそでもいいから事故らない運転」を身に付けましょう。
あと、「思い込み作戦」も大事です。地味ですが大事。
ADHDの人は変な方向に想像力が豊かなので、一度不安になると「あれもヤバイかも」「これもヤバイかも」と頭の中の不安が連鎖します。
無駄に不安が押し寄せた時は、一つ一つの不安を解決していきましょう。
「車線変更こわい」→「ミラーと目視で確認、後続車が離れていることを確認、合図を出す、1・2・3で車線変更をする」のように行動を細分化する。
最後に:運転できないことはない
定型発達の人と比べて「自動で」「ノリで」できることは少ないと思います。
発達障害の人は「手動で」車を運転することになると思う。だけど、裏を返せば慎重に運転できるとも言えます。
事故が起きるのは「慣れている時」「調子に乗っている時」。
慢心せずに、1つ1つ気をつけて練習すれば何とかなります。(何とかなりました)
運転の必要がないなら避ける!必要なら「自分は下手くそだ」と割り切って丁寧に練習する!
当たり前のことですが、運転できないってことはないので工夫を重ねましょう。
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