好きな空間の条件は
- 静か(静寂、人なし、自然の音)
- 空気がよい
- においがない
逆にダメなのは
- うるさい(人の声、BGM)
- 空気が悪い(人が多い、たばこ、けむり、たべもの、油)
- においがある(香水、デパート、女性用お店、男性用お店、食べ物屋さん、トイレ、人がいるは場所、夏、おしゃれな店、病院、電車、カラオケ)
こんな感じで基本的に「人が出入りする空間」「人が集まる空間」は苦手である。
だから人間と関わること(コミュニケーション)は嫌いじゃないはずなのに、どこに行っても耳か鼻が辛くて、その場から逃げたくなる。
普通の社会で生きるとなると、なんだか不利な身体だ。
だけどおそらく、苦手な場所が多いからこそ一人の時間が自動的に増えて、自分なりに世界のことを考えるようになり、好きな世界を空想するようになった。
夢想家なのは、現実に適合できていないから。コミュニケーションの問題とかメンタルの疾患は「改善」ができる気がするけど、五感の問題は改善のしようがない。逃げるしかない。
逃げて一時的に楽になったらまた賑やかな世界に戻れるかと言ったら、戻れない。
逃げるしかないし、逃げるとより耐性がなくなって、適合しにくくなる。
適合ってなんなんだろうね。
フリーランスという生き方はほとんどの人にとっては最善とは思えない。だけど私にとっては、最善というより「ギリいける生き方」って感じがする。
住む場所は自由だから田舎でいいし。人に会わなくていい=人が集まる場所に行かなくていいし。仕事場は静かな家でもカフェでもいいし、自然の音を流しながら作業してもいいし。
仕事の能力やコミュニケーション能力は低くないのに、五感の問題で社会的な場所にいられない人ってきっといるんだよね。
生きやすい場所と働き方を見つけつつある今、そしてそれを実現できそうな今、生きづらさはだいぶ軽減された。
昔は「わたしはコミュニケーション能力が無さすぎるから人と関わるのが苦手なんだ」と思ってたけど、そうじゃなくて、単に五感的に合わない環境にいたから疲れきってたんだと分かった。
こんな風に、コミュニケーションは嫌いじゃないけど五感の問題で人間と関わるのが苦手なひとには、ネットがありがたい。
ネットなら好きな空間から、好きなタイミングでコミュニケーションがとれる。
ネットの時代と言われて久しいけれど、ネットのおかげで苦手をなんとかできる人間もたくさんいるよね。
ネットは好きとか嫌いとかじゃなく、必要なもの。これからもしばらくネットで生きていく。
それにしても、コミュニケーションも仕事もネットで完結してるのってすごいことだよな。ネットが消えたら私には仕事がなくなるし、一生会えない友達もたくさんいる。
バーチャルみたいな世界をメインの世界として生きている。ネットで生きている私は夢想家のきわみかもしれない。