のんびりWEBフリーランスとして生活して2年目のななさまです。
私は一般社会であくせくと働くのは嫌です。
だから就職しませんでした。
それでも自尊心は低くないし、WEBでのんびり稼ぎながら平和に暮らせています。
「あんまり働きたくないなぁ」と思いながら、実際にあんまり働いていない私がおすすめの本を紹介します。
紹介する本たちは「働きたくない人が、そんな自分を肯定できる本」のつもり。
※全体的に、著者の考えを紹介するというよりは、私自身の言葉が多めです。書評っていう感じでもないかも。
目次
「持たない幸福論: 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」 著:pha
京大卒の元ニートとして有名なphaさんの本。
別に正社員になる必要はない。
お金を稼いで幸せになれる人もいるけど、お金を稼がなくていい人もいる。
お金を稼ぐのって疲れる。
日本にいる限り、働かなくても死にはしない。
隙間みたいな仕事ならその辺にある。
別に頑張らなくてもいいんじゃないか。
自分の感覚を大事にして、とりあえずはのんびり疲れないように生きたらいいんじゃないか。
そんな「ゆる〜い人生論」がまとまっている。
phaさんの口調は偉そうでもないし、感情的でもないし、攻撃性もない。
だから、「だるいな」って時でも活字がスッと入ってくる。
働くのだるいな、就職やだなって時に読みたくなる本。
phaさんの著作では、こちらも好き。
夜行バスとか銭湯とかサウナとか、そういうので幸福感を感じるんだよね。みたいな話(割愛しすぎ。)
「半農半Xという生き方」 著:塩見直紀
自分たちが食べる分の野菜を育てて、残りの時間はストレスの少ない好きな仕事をすると、心身共に健康に生きられるよね。みたいな話。
著書のp.26には、半農半Xについて次のように書かれている。
「小さな暮らし」と「充実感のある使命」ーこれが「半農半X」だ
半自給的な農業とやりたい仕事を両立させる生き方を、私は「半農半X」と名づけて提唱している。
自ら米や野菜などのおもだった農作物を育てて、安全な食材を手に入れる一方で、個性を活かした自営的な仕事にも携わり、一定の生活費を得るバランスのとれた生き方である。
お金や時間に追われない、人間らしさを回復するライフスタイルの追求でもある。
ーーー「半農半Xという生き方」 著:塩見直紀 P.26
人間って、衣食住+少しのお金があれば生きられるんだよね。
現代人は衣食住に月15万円かけてるから、「手取り20万円でも生活できない」みたいな事態になってしまう。
自給して食費を抑えて、家賃の安いとこに住んで、服装はまぁ適当にしてれば、月の収入は10万円未満でも暮らせる。
収入が低いと税金もかからないし、子供の保育園料も安いし、結構生きられてしまう。
(もちろん急な病気やケガ、トラブルに遭う可能性もあるので、お金が無さすぎるのは良くないけど。)
「お金を稼がなきゃ!ちゃんと働かなきゃ!」と焦ってる時に読みたい本。
そんなに稼ぐ必要があるのか?
時間と心身を差し出してまで必死に働く必要があるのか?
そもそも何にお金がかかってるのか?実は無駄な支出だらけだよね。
そのへんの問答をすることは大切だ。
社会の基準じゃなくて、自分の身の丈ってどれくらいなのか?考えたくなる。
「半農半Xという生き方」が好きな知人が読んでた本も紹介↓
生活のサイズ(特に支出)を改めて考え直そう。
「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方 」 著:伊藤洋志
「正社員っぽい仕事で消耗するよりだったら、好きな仕事で3万円稼いで、それを10個組み合わせたら楽しいよね」みたいな本。(雑でごめんなさい。)
私自身WEB系フリーランスなので、1個あたり3~5万円の仕事を10個くらい組み合わせて、月収30万円くらいを基準にお金をいただいている。
確かに仕事1個あたりの金額は小さいけれど、複数組み合わせると「普通の収入」になるので、全然大丈夫なんだよね。
例えば
- 保育士バイト:8万円(週2~3)
- ベビーシッター:4万円(週1)
- ライター業:10万円
- ブログ収益:3万円
→月収25万円になる。
保育士オンリーで20万円稼ぐより、分散させた方が心身が健全でいられる可能性がある。
自分にとってストレスの少ない働き方を組み合わせるのって、大いにありだと思う。
何個も組み合わせてると、もし1つの仕事でトラブルがあって辞めたとしても、月収全体のダメージが少ないし。
正社員って1つの会社で働いてるわけだから、辞めたくても辞められないよね。
辞めたら月収が0になるからね。
小さい仕事を組み合わせると「擬似的な安定」が作れることもある。
私はそれでいいと思ってる。
安定ってなんなんだろうね。
近い領域の本↓
「幸福論」 著:若松英輔
詩集っぽくない、平易で優しい詩集って感じ。
「忙しくしてたら 大切な人が困ってることに気づけない」みたいな、優しくて大切なことが書かれている。
若松さんは確かキリスト系の人なので、より「近くの人への優しさ」みたいなのが強いんだと思う。
ただ、いわゆる「綺麗事」が多めの文章なので、攻撃性の高い時に読むと「綺麗事ばっかり言ってんな、なんだよ。」と感じてしまうかもしれない。
心が落ち着いてて、誰かに優しくしたいなって時に読むのがおすすめ。
詩に興味がわいたらこちらも↓
「すてきなひとりぼっち」 著:谷川俊太郎
誰もが知ってる有名な詩人、谷川俊太郎さんの詩集。
本全体から感じることは、「自分自身の子どもみたいな感覚を大事にしよう、感性を守り抜こう」みたいな雰囲気。
タイトルには「ひとりぼっち」とあるけれど、寂しい雰囲気ではない。自分を守り抜こうって方向性。
自分の感覚に自信がない時に読みたい。
↓これは、子供用に書かれているので全部ひらがなの詩集。より丸い気持ちになれる↓
児童福祉施設で勤務している時、ちょっと幼くて優しい小6の男の子がおすすめしてくれた本なんだよね。
その子は漢字が苦手だからひらがなオンリーの本を選んだのか、
それとも内容が好きだったのかは分からないんだけど。
この本を好きな小6の男の子って、とても良い感性を持ってるなぁと思う。
詩集っていう社会の隙間みたいなものが大切
なんだか世界が殺伐としている。
殺伐感が加速している。
何もしたくない人、のんびりな人がどんどん迷子になる時代。
取り残されそうになる時代。
そんな時でも詩集は、時代に流されずにとどまってくれている。
ゆっくりしてても大丈夫な世界は、現実にも、文学にも、インターネット上にも存在している。
たいていの人は、とても狭い世界に生きている。
広い世界だと思っていても、それは気のせいだ。
新しい世界に行ったとしても、それは新しいだけであって、広い世界とは限らない。
まだ知らない世界だらけってことを心に念じながら生きたい。
ゆっくりしてても大丈夫な世界が必ずある。
この記事で紹介した本の一覧まとめ
書いた人:ななさま(@777nanadayo777)