メモしてたことをそのままメモする。
有益なことはない。
ただ、停電の中でどんな風に過ごしたのかをメモしておく。
停電から1日半で房総を脱出したので、そんなに深刻な雰囲気もない。
目次
夕方17時半(停電してから14時間)
昨日の夜中に停電して、今夕方17:30。まだ復旧しそうにない。
困ってること
・スマホが繋がらない
・充電切れそう
・スーパーやってない、コンビニ混みすぎ
・電気つかない
・電車動かない
・冷蔵庫動かない
これまでの時系列
夜21時〜1時頃(台風上陸前):少し外がうるさい
夜中2時〜4時頃(台風上陸):異常な暴風と停電(停電したのは3時頃)
朝8時半頃(停電から5時間半):起床
スマホ見る。繋がってた。外でばあちゃんたちと話す。
10時半(停電から7時間半):ご飯食べる
昨日の残りと、卵焼きなど。ガスは使える。
12時(停電から9時間半):寿司が食べたくてスーパーに行ってみる。やってない。町が壊滅的だとこのとき初めて気づく。大家さんと話した後、シャワーで水浴び。
14時(停電から11時間半):ご飯2回目。冷凍庫で溶けかけてる食材で生春巻き。
16時(停電から13時間半):駅方面に散歩。道路にガラスが散乱してて、サンダルで出かけたことを後悔。ちょっと転んだらケガする。駐輪場の屋根がない。いろんな家の壁、屋根がない。
普段行かないセブンイレブンに行ってみる。行列と暑さに耐え切れず、何も買わずに断念。
17時すぎ(停電から14時間半):家に帰宅、再びシャワーで水浴び。
うちの家は特に何も壊れてない。停電してるだけ。
近所は瓦が飛んだり、屋根が飛んだり、なんかすごい。
今まで見た近所の災害では一番やばい。
道路もガラスが散乱してて、パンクしそうだったし、店やってないし、電気はまだまだ復旧しないらしいし。
クライアントさんには連絡したから、まぁ大丈夫。
水浴びは意外と気持ちいい。
金谷は協力し合ってる。少し羨ましい。
…
思った以上に暇だ。ソーラー充電器を買おうと思った。
…
あまりやる気が出ないな。
電気ないのか〜っていう残念さと、仕事できない〜っていう感じと、変なフワフワ感。
どこかに逃げたいけど、電車がないからどうしようもないしね。困った。
今やりたいこと
・仕事進めたい
・刺身食べたい
・バニラヨーグルト食べたい
・アイス食べたい
・おかし食べたい
今後の教訓
・モバイル充電は満タンにしておく
・ソーラー持っておく
・自家発電持っておく
・カップラ、水を備蓄しておく
・災害セット用意する
・懐中電灯用意する
・キャンプ道具揃える
・ラジオ買っとく
・避難所を下見する
・近所の人と仲良くしておく
暗い
18時前だが暗い。9月の18時ってこんなに暗いのか、と気づく。悪くない。電気をなくして季節を感じるのも悪くないのかもしれない。
そのほか
まだ1日目なので、良くも悪くも非日常だなって感じ。りょうごもいたので平気な感じ。周りも非日常でわらわらしてる。
いつ復旧するんでしょうね。わからない。今日中(9日)か明日(10日)って思ってたけど、鉄塔が倒れてるらしいので、しばらく無理かもしれないし。わからない。
今はなんとなく楽観的だけど、それもいつまで続くかわからない。
うーん、仕事進めたいね〜って思うね。
今、19時(停電してから15時間半)
すごい暗い、真っ暗。アビビ(猫型の間接照明)が大活躍してる。
夜ってこんなに暗いんだな〜って思った。
踏切のカンカンがずっと鳴っている。うるさくはない。
夜ご飯は、米、鮭、きのこ、スープを食べた。普通に美味しかった。ガス、水道は生きてるのがありがたい。
夜更かしって現代病なんだなって思った。
明かりがないと、夜って暇なんだね。
季節や日没に合わせて生活すると、夜更かしにはならないね。
発電機。角にある三角の家、自家発電してた。他にも水道の生きてる死んでる、車のありなしなど、普段の【お金】とは違う尺度の「強さ」を垣間見た。
こういう状況では、ネット一本で稼いでる引きこもり系の人は弱くて、農作業で畑持ってて、車持ってて、知り合いが多くて、キャンプ慣れしてて、オール電化やIHじゃない人が強いなと思った。
夜20時半(停電してから17時間)
寝ようと思ったけど寝れない。暑い。りょうごは寝てしまった。
いつまで電気が復旧しないんだろうと思ったら、不安になってきた。変な妄想がはかどる。死や事故の妄想をしてしまう。いやだ。
情報がほしいな。いつまでに復旧するのか、何が原因なのか、他の地域は停電してないのか。
本当に半径2メートルのことを、人づてに聞くだけだ。情報源が、近所のばあちゃんか、無線放送しかない。少し、金谷の人たちが羨ましい。人間は集まって暮らさないと無力だ。
情報がなさすぎると、人は妄想ばかりして、無限にいい方に考えるか、無限に悪い妄想をしてしまう。
23時半(停電してから20時間)
寝て起きてみても、まだこんな時間でびっくり。とても暑いし、なんか不安で眠れない。心地よいものではない。
スーパーがひらくか、電波が通るか、電気が復旧するか、金谷にいくか、どれかを希望する。
昨日の朝は電波がつながったのに、午後からは通信サービスなしになってしまった、悲しい。救急車にも連絡できないのだろうか。
駅前にいけばまた繋がるんだとはおもう。
果たしていつになったら電気が復旧するんだろう。脱出を試みた方が賢明なんだろうか。まぁいざとなったら金谷の人に連絡しつつ、脱出を試みたらよいのかな。
暗闇でやることもなく、眠れもせず、何となく嫌な妄想だけが頭をよぎる。電車で怖い思いをしてから約一ヶ月、またしても大きなストレスを受けてしまったな。
不安とソワソワでどうしようもないときは、那須くんや浮所のことを考えると落ち着く。ジャニーズという概念は神みたいなものだなと思う。
こうやって書いてる間にも充電はなくなっていく。まぁ仕方ないことだ。
人間は一生のうちに何回祭儀を経験するんだろうね。
ああ、早く電気と電波が復活して、スーパーも復活して、電車も復活して、仕事したり館山に行ったりしたい。
少なくともあと2~3日たてば、ある程度は次の段階にいけるのだろう。
あしたは電波を拾いに駅にいきつつ、人が集まってるとこを見に行こうかね。あと、歌う。
人は暗闇で集まったとき、歌うしかない気がする。
はやく元に戻ってほしい。食べ物と、インフラは大事だ。
鋸南での知り合いは、おおやさん、となり、なっちゅうさん、すーちゃんさんくらいかな。まるもがないと、無力だな。
ラジオは一応つくけど、くだらなかった。ここだけ置いていかれてるんだろうか。せめて何らかの支援がほしい。ただ、ここだけがダメなのかはいまだに分からない。
朝7時半(停電から28時間)
起きる。だいぶ寝た。
すぐ駅前にいって電波を拾った。
電気の復旧は明日以降とのこと。
フェリーが動いてることをしり、房総脱出を考える。
「金谷港のフェリーが出てるとこまで送ってくれるか」を大家さんにきくと、おくってくれるとのこと。りょうごの実家を目指す。そのまま山梨に行くかな。
脱出できるかもと思うと、心強い。とにかく電波がほしいな。
明日復旧したとしても街の機能は微妙な気がするので、脱出しちゃっていいかもね。
とにかく電波とパソコンしたい。現代人だな。
スマホのメモはここまで。
フェリーで房総を脱出する
この後、13時頃に金谷を目指し、10日13時40分金谷港発のフェリーで房総を脱出した。
金谷港では金谷の友人が数人いて、とても心強かった。
ただ現金を1,000円しか持ってなかったので、無力だった。周りに知り合いやりょうごがいなければ、詰んでいた。
クレカ払いばかりしていたので、こんなことになった。
キャッシュレスやミニマリスト的な考えは確かに便利だけど、最悪の場合死ぬ。常に5千円くらい持ちつつ、家にも現金を置くべきだと感じた。
現在(9月12日午前1時過ぎ)の状況
私は埼玉にいる。
私が住んでるとこは、いまだに停電や断水、食料不足に陥ってるらしい。
隣のばあちゃん、大丈夫だろうか。
私が房総を脱出するときには避難所にいたはずなので会えなかったけど。持病があって、電気を使う機械もあったはずなので、適切に処置されてるのか心配だ。
これからがヤバい
電気は復旧してないけど、そろそろ支援が届いてくれているはず。そう願ってる。
命を繋いだ後の生活が結構怖いよね。
みんな家がや店が壊れてて、仕事にならない。まず、家に住めない。そういう人がたくさんいる。
房総は観光の地域だ。住んでいるのはおじいちゃんおばあちゃんが多い。収入もとても低い地域。
たとえ保険がきくにしても、高齢のおじいちゃんおばあちゃんが色々なものを再建する余裕や気力があるとは思えない。
また、館山あたりは移住者も多いエリアだ。移住者の人たちは、房総に住み続けるんだろうか。
房総はどうなっていくんだろう。観光施設が大打撃を受けてるので、本当に、あ、やばいなって気持ちになる。
まとまりのない文章だけど、できることは
・状況を知る、呼びかける
・お金で支援する
・ボランティア受付が始まったらボランティアに行く
・観光が復活したら観光に行く くらいかな。
何もできない中でも、何かできることがあるはずだ。