こんにちは。元不登校で現在はフリーランスとして活動している、ななです。
この記事では、次の気持ちにお答えします。
- 不登校だった人はその後どんな進路を歩んでるのか知りたい
- 不登校に明るい未来があるのか知りたい
実際に不登校だった筆者が「在宅フリーランス」という働き方を選んでいることをお伝えして、「どうにでもなるもんだな〜」と思っていただけると嬉しいです。
※わたしは「特にいじめがあったわけではないですが、根本的に学校という環境が嫌いで、週5で決まった場所に行くのが嫌いで、人と関わるのもあんまり好きじゃないから不登校になった」という感じの人です。
この記事に書いてることは、全ての不登校の人にあてはまるわけではありませんのでご了承ください。
目次
結論:在宅フリーランスという道を選んで快適に生きてます
結論からお伝えすると、元不登校の25歳は「在宅フリーランス」という道を選んで、快適に生活しています。
フリーランスとは、会社に所属せずに、個人で仕事をする人のことです。
会社に所属していないため、下記のような働き方をしています。
- 出社する必要なし(家でOK)
- 嫌な人と関わる必要なし
- 何時に起きてもOK
- 仕事をこなせば、1日の仕事時間は何時間でもOK
- 休日は自分で設定する
一言でいうと、「不登校を続けながら、家でパソコンをカタカタして仕事をしてる」という感じです。
私は人が集まる場所に行って、朝から夜まで決まった生活をするのが無理な人。なので、フリーランスという働き方を選びました。
フリーランスといっても色々な仕事があります。例えば次のような仕事なら家でこなせます。
- Webライター(パソコンで文章を書く仕事)
- サイト制作(パソコンでプログラミングみたいなことをする仕事)
- ブロガー(自分のブログに広告を貼って稼ぐ仕事)
- イラストレーター
私自身は、Webライターをメインにしています。
在宅フリーランスは「すごく嫌なこと」を自分で排除して、生活を自由にカスタマイズできるんです。
なので、私のように「根本的に学校という環境が嫌いで、週5で決まった場所に行くのが嫌いで、人と関わるのもあんまり好きじゃないから不登校になった」という人には「在宅フリーランス」はおすすめです。
わたしの不登校遍歴
私がどんな感じで不登校人生を歩んできたのか紹介しますね。比較的軽めな不登校だったと思います。
- 「3週間休んで、久しぶりに3日学校に行ってみる」
- 「月〜木まで休んで、金曜日は渋々学校に行ってみる」
みたいな感じでした。
「2年間丸々学校を休む」のようなことはありませんでした。そんな感じの軽めな不登校です。
小5:初めてよく分からない理由で学校を休むように
転校をきっかけに、「なんか学校の雰囲気が嫌だな」と感じるように。
- 学年が上がって汚い言葉を使う
- 少し空気の読めない子をハブく対象にしていじる
- すぐ「キモい」と言う
- 障害のある子に下ネタを吹き込む
治安が悪くて嫌気がさしていました。
何故か男子が怖くなり、男子と全く話さない状態に。
女子同士の対立の中間にいたら、どっちからも愚痴が流れてきて疲弊。
運動神経が悪くて体育が苦手で、人に迷惑をかけるのがすごく嫌。
休み時間や行事の時、誰の近くにいて、何を話せばいいのか、分からない。
小さいことが積み重なって、学校に行けなくなりました。
親には「体調が悪い」と言って休んでた気がします。
最初の頃は「まさか自分が学校に行けなくなるなんて」という気持ちで、「不登校」という言葉を聞くだけでも嫌な気持ちになっていました。
学校の先生のはからいもあり、「居心地悪いな」と思いながらも徐々に小学校に通うようになりました。
小学校時代は、自分が何に不快感を感じているかも分からず、誰かに相談することはありませんでした。保健室の先生やスクールカウンセラーにも特に関わり無し。
中2:恋愛がこじれて疲れ果て学校を休むように
付き合った人が少し難しい人で、コミュニケーションに疲弊してました。その結果、朝に寝ることが増え、睡眠不足&体調不良になり、朝起きれなくなりました。そして不登校に。
不登校のきっかけは「恋愛のこじれ」でした。
が、それは原因ではないと思います。後にも書きますが、不登校の直接的な原因は特定できません。
- 生活の乱れ
- 体調不良
- 思春期の不安定さ
- 環境の悪さ
が複合的に絡み合っていたと思います。
中3の夏は、1ヶ月丸々休みました。受験前の大事な時期に休んでしまって、出席日数も心配で、かなり焦っていたことを覚えています。
それでもなんとか勉強だけは続けて、なんとか朝起きて、高校受験はしました。無事合格。
中学時代は保健室の先生が話を聞いてくれました。
- スクールカウンセラーに繋げてくれる
- 「教室が居づらいなら保健室にいてもいいよ」と言ってくれる
などなど、助けてもらいました。
この経験から、私も保健室の先生を目指し始めます。
高校生:教室にいるのが何故か辛くて学校を休むように
無事志望校に合格したものの、中学時代の「なんとなく辛い」「眠い」「だるい」「居心地悪い」を引きずって、そこそこ休みました。出席日数の1/5くらいは休んでいたはずです。
追試やレポートをこなして、なんとか進級する感じ。
高3になるとクラスが騒がしくて、非常に教室にいづらかったです。なるべく早弁して、昼休みは静かな図書館に逃げる。学校に行くにしても、昼から登校する。
あまり授業にも出ていなかったので、大学には落ちました。
ちなみに受けた学科は「保健室の先生になるための学科」です。不登校経験から、保健室の先生を目指していました。
浪人:個人でのパソコン授業だったので快適
浪人時代は、パソコンでの授業。人と関わる必要がなく、一人で授業を進める形式です。
これが自分に合っていました。
今思うと、この時期の経験から
- 一人で何かを頑張るのは平気
- 騒がしいところが無理
- スケジュールは自由な方がこなせる性格
ということが分かってきました。
在宅フリーランスの片鱗が見えますね。
大学:授業は眠いけどなんとか卒業
無事大学に受かり、真面目に過ごしていました。
が、バイトをしたり、教育実習をしていると、
- 朝起きるの無理
- 週5で同じ場所に通うの辛い
- 人の言うこと聞くの嫌だ
- 誰もいない静かなところで仕事したい
- スケジュールが決まっているのが嫌だ
などの感情がどんどん強まりました。
大学時代に「フリーランス」という働き方を知り、「私にはそれしかない…」と思うようになりました。
不登校になった原因
いじめなどの分かりやすい理由はありませんでした。
- 恋愛で疲れ果てていた
- 何故か毎日頭が痛くて体調不良だった
- 毎日忙しくて睡眠時間が4~5時間だった
- 何故か毎日涙が出て、学校に行く気分になれなかった
- 学校の環境が悪かった
この辺が主な理由だと思います。今思えば、ですが。
恋愛で疲れ果てていた
恋愛に全精神を使っていたため、疲れがひどかったです。
何故か毎日頭が痛くて体調不良だった
寝不足や悩みすぎのせいか、毎日頭が痛かったです。親に色々な病院に連れて行かれました。自分では「病んでるだけだよ」と思っていましたが。
毎日忙しくて睡眠時間が4~5時間だった
朝8:00前に登校し、塾が終わって帰宅するのが22:00頃。そこから復習やお風呂をこなし、彼氏とメールをして、寝る。
思春期なのに睡眠時間が4~5時間と短く、これが実は不登校の大きな理由だったと思います。
何故か毎日涙が出て、学校に行く気分になれなかった
思春期特有なのか。いつも悲しくて、毎日泣いていました。とてもじゃないけど、学校にいける気分ではない。気分が悪いので、体調も悪かったです。
学校(中学校)の環境が悪かった
なぜか問題児の多い学校で、先生も暴力的な人が多かったです。学校にいるだけで、周りを見るだけで、疲れました。
今はなぜ快適に暮らせているの?
- 自分の得意/苦手を把握してるから
- 自分の大丈夫な環境を選んで暮らしてるから
この2つに尽きます。
「自分のことを理解して、自分が快適に過ごせる環境を選ぶこと」が、快適への第一歩だと思います。
ちなみに私の得意なこと、好きなことは次の通りです。
- 一人で集中する
- 勉強をする
- コツコツ継続する
- チームではなく個人で動く
- 自分の家で作業する
- 時間に縛られない生活
- 場所に縛られない生活
苦手なこと、嫌いなことは次の通りです。
- うるさい空間
- チームプレイが求められる環境
- いかにも忙しい環境
- どこかに出かけて仕事をする
- スケジュールを勝手に決められる
- 住む場所を勝手に決められる
この辺は無理です。
無理なことを把握した上で、「自分ならどんな形で働けるかな?」と考えるべきだと思います。
もし「この環境、無理」と思ったら、逃げてOK。
そこの環境でのルールを変えられるなら変えてもいいですが、自分の力で変えるのは疲れます。
「無理」と思ったら、逃げてOK。
場所を変えてもいいし、学校を休んでもOK。(親が許してくれないこともあるだろうけど)
不登校の小学生、中学生、高校生に伝えたいこと
偉そうに言いたいわけじゃないですが、「昔の自分に伝えたいこと」を書いてみます。
不登校になったくらいじゃ人生は詰まない
不登校になっても人生は終わりません。詰みません。人より何年か遅れても、大学に入ることもできます。気の合う友達も見つかります。
そもそも、世界は学校だけじゃありません。学校以外の場所の方が圧倒的に多いです。
不登校になると「この先どうしよう」「将来のことは考えたくない」「自分は普通に生きられないクズだ」などと考えてしまいますが、心配しすぎなくても大丈夫。
不登校になったくらいでは、人生は詰みません。むしろ「自分はどんな環境なら快適に暮らせるのかな?」ということを、同級生達よりも早く考えるチャンスです。
同級生よりも進んだ考えをしている可能性があります。自信を持ってください。
大人になると「不登校だった」という人に出会える
大人になってから、「俺も不登校だったよ」という人にたくさん出会います。今通ってる学校の中では、不登校の人は少ないかもしれないけど、大人になると「元不登校」の人がたくさんいます。みんな普通です。
大人になると仲間に出会えるので、「おお」と思います。
ネット上をメインの居場所にしても問題ない
学校や家の居心地が悪いなら、ネットを居場所にしてもOKだと思います。ブログを書いてTwitterに貼り付けるでもいいし、Twitterの人と仲良くするでもいいし。(変な人もいるので会うのはおすすめしないけど。)
居場所は学校や家だけじゃないので、ネットをフル活用しましょう。
自分の気持ちを書く場所を作るとスッキリする
自分の気持ちを書くとスッキリします。ブログでも、紙でもいいので、気持ちを書くのがおすすめ。
ツイッターのように短い文章じゃなくて、自分が好きな文字数をかける方法で文章を書くといいと思います。
気持ちを分かってくれそうな大人を一人見つけておく
一人で色々考えると疲れるので、気持ちを分かってくれて、話が通じそうな人に話しかけましょう。
私の場合は「保健室の先生」が、気持ちを分かってくれる珍しい大人でした。
誰でもいいので、「この人なら話を聞いてくれそう」と思える人を見つけましょう。
- 保健室の先生
- スクールカウンセラー
- ネット上のツイッターの人
- 気持ちを代弁してくれる歌手
などなど。
まとめ:不登校でも人生は終わらない
不登校でも詰みません。自分の得意不得意を整理して、環境が悪い時は逃げて、自分の生活をカスタマイズすればOKです。
学生のうちは逃げ場があまりないので、学校が嫌だったら休むor登校するけど心を遠くに飛ばすのが精一杯だと思う。だから、ネットに居場所を作るのがおすすめです。
大人になればどうにでもなるし、元不登校の人もたくさんいます。
どうか今の状況だけをみて「自分終わってる」と思わないでほしいです。人生、どうにでもなります。